第3回 きぼうの森植樹会
2017年5月21日。どこまでも広がる青空のもと、3回目となる「きぼうの森植樹会」が開催されました。
ジャパンクリーンでは宮城県が推進する「みやぎ海岸線再生みんなの森づくり活動」に参加。三ヶ年に渡る植樹事業を行ってまいりました。今回はその最終年度。参加した社員とその家族はおよそ80名。これまでと同じく岩沼市寺島字川向の県有地に黒松の苗500本を植樹しました。
逞しく育つ森の子供たち
三ヶ年の植樹事業で植え付けた苗の総数は、今回を合わせて1900本に登ります。松の枝は、一年ごとに枝分かれする「節」を作って育っていきます。
昨年、一昨年。植えた年ごとに節の数が異なる「森の子たち」は、しっかりと大地に根を張って育っていました。
そんな苗たちのなかには、残念ながら枯れてしまったものもあります。そうした場所には補植を実施。街を、そしてこの地に住む皆さんを守る苗が不足することなく育つよう手入れを行いました。
好奇心いっぱいの子供たち
植樹のあとは、毎年恒例となった子どもたちとのレクレーション。ネイチャークラフト教室を実施しました。木を使ったネームプレートや笛づくりなど、楽しい時間を過ごしました。ちょっとした工夫で木という素材が姿を変えていく様子に、子供たちは目をきらきらと輝かせていました。
この三ヶ年で苗が逞しく育った木々たちが、いつかこの子供たちの未来を守る森となってくれることでしょう。
増え始めた海の子供たち
六年前、あの恐ろしい津波によって荒涼となっていた海岸線も、この三年でだいぶ穏やかな表情がもどってきました。海岸線ではテトラポットが波の力を抑え込み、巨大な堤防も築かれました。テトラポットが生み出す潮溜まりを覗いてみると、そこにはイソギンチャクやカニ、そしてさまざまな貝などの「海の子供たち」がたくさん。砂浜を少し掘れば、手のひら大のハマグリも。
いまでも忘れることのできない災害後の世界。六年という歳月を重ねた今、自然も、人も、穏やかな日常の様子を取り戻そうとしています。
私たちジャパンクリーンは、あの被害の状況を忘れることなく、この日常を守るためにどのようなことができるのか考え続けて参ります。
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